2014年7月3日木曜日

余命宣告は本当に必要か?

放射線と抗癌剤治療を始めるにあたって、
ご丁寧に別室に呼ばれ、
「膵癌のはなし」てな、ご丁寧な冊子をいただきまして、

照射1週目から最終週までの
体の変化(副作用)について、時系列で書かれた説明やらを
まぁご丁寧に、それはそれはご丁寧に。。。


・照射部分の痛み、
・色素沈着
・湿疹
・吐き気や食欲不振、
・体重減少、
・肝機能の低下、
・白血球・血小板・ヘモグロビンの減少


まだここまでは良いでしょう。。説明義務のお立場もありますし。


でもこの冊子、
最終ページに何て書いてあったと思います?


膵癌の説明と、進行度のグラフです。


ほんと、
ドクター達は何を考えておられるんでしょう。


母は、膵癌である事は分かっていますが、
ステージまでは知りません。


こんな冊子を見てしまったら、
必ず聞いてくるでしょう。


「私は今どのステージなんですか?」ってね。





ほんと、、
分かってます?

それがどんなに無神経な応対か。


「余命を知って、闘病する覚悟を持ったり、
自分の人生と改めて向き合うことができる」
なんて、主治医はサラーーっと仰いましたが、


ご自分が、もしくはあなたの大切な人が同じ病気にかかったら、
同じ事ができますか?と問いたい。


人間、そんなに割り切れるように作られてはいないと思いますよ、
人生の時間を知らされるなんて、
そんな残酷な事はない。

もちろん、宣告されてもなお強く生き抜かれている方だって
いらっしゃるでしょうけど、
皆が皆生き抜けるわけじゃない。

どうして、そういう繊細な部分をもっと配慮してくださらないのか。




言わずもがな、この冊子は封印致しました。笑
(最終ページを見られないうちに無事封印!)

二度と母の前に現れないで。






母の“生きる気力”を守るのに毎日必死です。
いくつ嘘を重ねたか分かりません。
だって一度でも失ってしまったら、もう取り返せない気がするから。

どうか守ってください。

母の気力を奪うような物事全てから、
母を守ってください。




4 件のコメント:

  1. 本人が事実を知ったらどれだけ落胆するか、考えたくもないと思うご家族の気持ちは、本当に患者さんご本人を気遣っての思いなのかと考えることがあります。落胆する患者を見るのがイヤで事実を伝えられないという、家族側のエゴが働いてるということはないのでしょうか。看病だけでさえいっぱいいっぱいなのにその上落ち込む患者を支えるなんて面倒という惰性はないのでしょうか?患者が事実を知りたがるのは当然のことです。事実を知って激しく動揺したり、うつを併発することもあるかもしれません。そう考えると確かに二重三重の苦しみを患者に与えるだけと思いがちです 。しかし病気を乗り越えるのは、本当の意味で乗り越えるのは患者も家族も事実を知った上でしかなし得ないと、私は思っています。がんにならずとも、いつか人は去ります。看病している家族が先に他界する
    こともありうるのです。厳しいのは重々承知で申し上げますが、病気の現実を本人と家族みんなで直視し、患者と共に辛さを乗り越えて命の灯が消える日まで生き抜くのです。患者も落ち着けば他界後のことを考える余裕も生まれ、今やりたいことしておきたいことを家族に伝えることもできます。エンディングノートなど家族と共に製作するのも素晴らしいことだと思います。死を念頭において怯えながら生活するのではなく、今を念頭に置いて、全て受け入れ精一杯生きるのです。だって人は皆寿命がいるのですから

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  2. ケルレクさん、初めまして☆
    コメントいただきありがとうございます。^^

    このテーマについては、色んなご意見がありますものね。
    もちろん、ケルレクさんのお考えをお持ちの方も大勢いらっしゃると思います。^^
    寄り添う家族もそれぞれ、患者もそれぞれ、「生きる」という事への向き合い方も、「命」の捉え方も違って、難しいテーマだと感じています。

    母は今、少しずつですが回復し始めております。^^ 私は患者でもあるので、患者が抱える孤独や不安から、母を少しでも守ってやれればと思います。
    母が本来持っている治癒力を、下からグッと押してやるのが、今の私達家族に出来る事です☆ 

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  3. 突然のぶしつけなコメントにもかかわらず、真摯にお応えくださってありがとうございます。
    私も過去患者の家族でした。そして現在ガンではないけれど闘病中の身です。家族に迷惑をかけている立場です。11日のコメントは私の経験から書いたものです。
    もしお母様が積極的に病気について聞きたがることがあったなら、そのときはお母様に向き合ってあげてほしいなぁと思いました。

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    1. ケルレクさんへ

      とんでもない☆こちらこそ、またのお返事をありがとうございます。^^
      このブログを始めて最初のコメントお客様なんですよ♪

      ある想いをお持ちでメッセージ頂いた事、伝わっております。
      もちろん私も、もしも母が知りたがる“その日”が来たら、ちゃんと答えるつもりでいます。
      どんな日が来ようとも、いつも傍で寄り添っていたいと思います。^^

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